本日2月9日は語呂合わせで「ふく」の日です。
「ふ(2)く(9)」とは下関での「フグ」の呼び名で、同記念日は下関ふく連盟が制定したものです。
なお、「ふぐの日」や「とらふぐの日」はまた別にあって、それぞれ「9月29日」と「10月29日」です。
さて、フグの毒と言えば「テトロドトキシン(tetrodotoxin・TTX)」ですが、世界に何百種と存在するフグの仲間達の中にはそれ以外の毒を持つ種類も存在します。
それが「パフトキシン(pafutoxin)」という毒です。
パフトキシンを持つのは、長崎県五島列島のご当地グルメとしてお馴染み「ハコフグ」も含まれる「ハコフグ科」のフグ達で、その名もハワイ語でハコフグを意味するパフに由来しています。
彼らは刺激やストレスを受けると皮膚からパフトキシン(水溶性)を分泌し、身を守ろうとします。
ハコフグ科の魚は見た目が愛らしく、水槽で観賞魚として飼養されることも多いのですが、飼育環境が整っていなかったりしてストレスを感じさせてしまうと、最悪の場合皮膚から分泌されたパフトキシンによって他の魚種や自分自身をも死なせてしまうことがあるそうです。
なお、ハコフグは内臓に「パリトキシン(palytoxin)」という毒も持っており、ハコフグによる食中毒は主にこれに因るものです。
ハコフグを飼育する時、または召し上がる時には、十分注意しましょう。